2012年1月16日月曜日

『黒い家』を読み終え『骸骨ビルの庭』へ

前回の続きで『黒い家』を読み終える。

いやぁ 怖いですねぇ

まぁ 内容どうこうと書くと犯人まで書いてまいそうなので書きませんが普通にホラーで面白く、怖いと書いたのはこの本に出てくる心理学者の人が、犯人であろう人物の小学生の時の文集を読んで分析するシーンがあるんですよね。

分析しながら数ある精神障害の種類の内の何々だろうかとか相談しているんですが、これを読んだ時に、

「オイラのブログを心理学者がもし読んだらどうなんだろう?」

ってとこなんですよね。

この小学生にも負けそうな文章力から、どのようにオイラの心が表れているのかちょっと知りたいけど、自分でも気づかない異常な何かがあるのかもしれないと思うとブルッとするし。

人間は一人一人が、まったく違う、複雑きわまりない宇宙。

そして、

続けて同じ作者を読むのは展開のパターンが気になる事があるのと、手に入れた事によってちょっと満足しているのもあって『悪の教典』をちょっと積んで予定通り、



楽しみにしていた『骸骨ビルの庭 -宮本輝-』を手に入れる(≧ω≦)b

物語の舞台が大阪の十三で関西弁の会話になっておりましたので、親近感もあったりと二日で読み終えてしまったしw

これもね感動する本なのであまり内容は書きたくないけどじわじわとくるねん。

戦争孤児たち(親に捨てられた)を親代わりとなって戦後の厳しい時代を生きていくっていうお話でありますが、

この本の中では格言というか名言なものが沢山ありまして、たまに彼女と話す事があるんだが、恩師というか師となる人物がまったく二人共思いつかない。

それなりに尊敬する人はいるが師と言うまでの人物がね・・・

父親だったり母親、それとも学校の先生だったり仕事の上司など人生の先輩として沢山いるはずなんだけど出てこねぇ( ̄Д ̄;;

そしてこの本の中で師が不在の人についてこう書いている。

優れた師を持たない人生に無為な徒労が待っている。
なぜなら、たえず揺れ動く我儘で横着で臆病な我が心を師とするしかないからだ


う う うっ  

誰か俺の師匠になってくれhhh

その他にも心動かされる文章がありまして、

『人間は変われない生き物なのだ。自分の人生を決める覚悟は、一度や二度の決意では定まり切れるものではない。
何度も何度も、これでもかこれでもかと教えられ、叱咤され、励まされ、荒々しい力で原点にひきずり戻らされ、そのたびに決意を新たにしつづけて、やっと人間は自分の根底を変えていくことができるのだと思う。


『私が畑仕事で知ったものは、どんなものでも手間暇かけていないものはたちまちメッキが剥げるってことよ。
人事をを尽くして天命を待つ。  人事を尽くさずに天命だけ待ってたら朝顔だって枯れちゃうわ。』

『若い人には、数をこなすことの凄さがわかれへんのです。数をこなしてきた人には、いざというときには勝てません。』

まぁ 一部でありまだまだ沢山良い文があるんですが、この本を読んだ事で自分の甘っちょろさを再認識させらてしまいましたわん。

じわっと涙を流したい方には超お勧めです。

さぁ 次は何を読むべきか悩み、新潮社文庫『おすすめ作家 2012年ベスト10』の第4位と第5位である、


これらを読んでやろうかと手に入れるが、新潮社文庫に踊らされてる気がしてきたぜ(;´▽`A``

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